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イベント・セミナー編集部特別企画コラボ実績2012.05.17 (木) UP

女性社長・復興支援企画
女性社長たちが行く「被災地とともに考えるビジネス合宿」
報告Vol.2

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【日程】2012年 4月13日(金)-15日(日)2泊3日 ※1泊2日コースあり。
【訪問エリア】宮城県 南三陸町・石巻・気仙沼
【参加者】23名(うち女性事業主18名)
【合宿企画】女性社長.net(株式会社コラボラボ企画運営) 株式会社エ・ム・ズ
【旅行企画・実施】株式会社JTB法人東京 【協力】株式会社ビズアイキュー

合宿についての詳細はこちらをご覧ください。


現地視察の様子と参加された方の合宿前後の変化

バスでの長時間移動や内容盛りだくさんのハードスケジュールの中、ご参加された女性社長さんたちは、現地の状況を自分の目で確かめ、たくさんの現地経営者の方々のお話を伺い、 事業アイデアとして何らかの形にされていました。
事務局としても改めて「経営者が現地入りする価値」を感じた現地での様子とともに、参加者の皆さまの合宿前後の変化をご紹介します。


行き:東京駅⇒⇒⇒⇒⇒宮城県石巻(6時間の旅)
自己紹介と参加にあたっての想い

朝8時40分、女性社長たちが東京駅に集合。東京駅出発組は、お互い初対面の16名同士。
早々に名刺交換からスタートし賑やかな合宿が始まった。
今回の合宿には、「女性社長たちから生まれる復興支援アイデア」への期待も込めNHK名古屋放送が、合宿の3日間密着で取材陣が同行し当日の夕方ニュースで合宿の件が放映された。
9時バス出発。車中では、参加者の皆様からの「自己紹介」「参加にあたっての想い」を共有する機会を設ける。バスの長旅にもかかわらず、総勢17名の自己紹介や想いについて2時間ちかくのやりとりがなされた。

【参加者より:参加にあたって】
・現地に身をおかないとわからない、だから行きたい。
・既存のものと新しい組合せ=イノベーション イノベーションにかかわりたい。
・頑張れる人ってなにがエネルギーか。そこが知りたい。
・自然への向き合いかたを知りたい。
・独りよがりのビジネスプランをゼロにする。地元に寄り添って考えたい。
・最初に店を開いたのは地元資本。自分で意思決定が出来ることが大事。
 だから本合宿には意義があると思った。

今回唯一の男性参加者、東日本大震災復興支援財団の荒井氏より現地に臨むにあたっての心得なども話され、参加者は現地入りに向け事前情報を学ぶ時間となり、あっという間の6時間が過ぎた。

     

現地各コースに分かれて視察
A:気仙沼にて地元経営者とディスカッション
B:南三陸町にて仮設住宅、沿岸部を回る。

参加女性社長たちの希望によりコース選択をして頂き、双方のコースとも地元の方に現地ガイドをして頂きながら、視察・現地経営者とディスカッションを実施しました。

◆A:気仙沼地元経営者とディスカッション
気仙沼は、津波被害が大きく現在も地盤沈下で復興の道のりが遠い地域。地元で代々、魚の加工業を実施する斉吉商店の斉藤和枝専務に現地ガイドをしていただいた。また、気仙沼のともづなプロジェクトに属する経営者4名ともディスカッションの機会をいただいた。

◆ご協力頂いた皆様
斉吉商店 斉藤 和枝専務、横田屋商店 猪狩 儀一社長、
京染めたかはし 高橋 和江社長、男山本店 菅原 昭彦社長
ともづなプロジェクト 藤野 里美さん

      

◆B:南三陸町仮設住宅・沿岸部を回る
ホテル観洋がある、南三陸町。現地の仮設住宅や立ち上がって2ヶ月の仮設商店街を見て周った。
実際に現地に住む方々の状況を生で見たい、という女性経営者の声に応え、ホテル観洋の保育施設に勤めるマリンパルの三浦さんにご案内をいただいた。
仮設商店街では、地元で活躍されている「さかなのみうら」の三浦社長にもご協力をいただいた。
※一泊二日組の参加者たちは、コース後、解散。

     

1・2日目 気仙沼・南三陸コース視察後
各自の今後の関わりについてまとめと発表

2日間を通し、14名の地元の経営者や復興にかかわらう皆様より伺ったお話を、初日よりグループワークで地元の課題・ニーズを皆で書き出した。
2日目の気仙沼・南三陸コース視察後は、1時間半で地元の課題・ニーズをもとに、各経営者がビジネスアイデア出しを行い、すぐに実施可能なアイデアもふくめ発表された。
短時間でアイデアだしをする経営者たちの集中力には事務局も舌を巻き、あらためて事業主が現地入りする価値を感じた。

     
     

番外篇:地元経営者、市長との懇親会

地元の食堂にて、現地経営者と懇親会を実施。南三陸町佐藤町長もかけつけて下さる。
希望者のみ参加ながら全員が参加。地元の海の幸と共に熱気の冷めぬ時間となった。

◆懇親会ご出席頂いた地元の方々(一部ご紹介させていただきます)
さかなのみうら 三浦 保志社長、南三陸漁業再生支援会 理事長 佐藤 長治さん
(有)エース産業 星 要一社長、ホテル観洋マリンパル 三浦 美香さん、
南三陸町役場 佐藤 仁町長、など地元で活躍する方々と杯をかわしました。

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帰り:<ホテル観洋出発 バス>
ホテル観洋⇒⇒⇒⇒⇒東京駅(6時間の旅)

連日、22時台までのワークショップや懇親会、バスでの長距離移動などかなりのハードスケジュールであったが皆さん疲れを見せず朝9時に帰路に着く。
総勢14名の経営者や地元のキーマンに会い、現地状況も視察するというインプットの多い2泊3日の中ではあったが「今回のツアーに参加してよかったこと」「ツアーに参加して気づいたこと」「次回開催時への要望」について共有。

【参加者より:帰りの感想】
・色々な立場の経営者に会うことができてよかった。 ・自立の大切さと難しさを改めて知った。
・参加前に想像をしていた内容と異なる点も多々あり誤解があった。
・仕事は実はあるが求人しても応募がないなど報道されていない事実を知ることができた。
・地域では知られていても、東京には届かない中小企業の生の声を聞くことができてよかった。
・普段接することのない異業種の女性社長と交流することができてよい機会だった。
・求められているのは地元での仕事であり、流出してしまった人達を呼び戻せる仕事が
 必要なのだと理解できた。
・段階ごとに求められていることが異なり、現在は物資より仕事だと改めてわかった。

実際に、被災地に足を運び、地元の方々より生の声を聞くことに価値を感じていただいた。

また短期間ながら地元の方々のお話をふまえ女性経営者たちが、ビジネスアイデアを発表することができ、実際にすでに現地とのやりとりが進んでいるアイデアも出てきている。
「小さな事例でも、できることをやる。」そんな試みが今後花開くのが楽しみだ。


合宿を終えて

参加する側も、現地経営者の皆様も、様々な不安と期待も含めてスタートした2泊3日の震災復興合宿。 アンケートで「他の人にお勧めしたい」との割合が9割に上るなど満足度の高い時間とすることができた。

【アンケート結果】
□合宿について:「すごく良かった」が9割以上。全員が「よかった」と回答。
□よかった点:現地の現状を見ることができた,多くの地元経営者に会えた,参加者(女性経営者)
 同士の交流ができたなど。
 また、「ワークショップで課題・アイデア出しができた」と評価している経営者も。
□今後について:「自分のアイデアを実現に向け育てたい」という経営者が複数名。
 「自分のアイデアを人に託したい」,「他の人のアイデアを育てるために協力したい」

今後も復興にむけて接点を持ち続けたい参加者が多かった。

現地役場のご担当者から「震災後被災地と関わりたいと山ほど連絡があるが、実際に来てくれるところは本当に少ない」との話もあり、今回の合宿がもたらした効果は大きい。
今回の合宿を通して、ひとりひとりの参加者がまずは何ができるのかを考えたところから次のステップが始まったと思う。
次回7月開催の合宿もより良いものとすることをお約束しつつ、今回の合宿に関わる全ての関係者、参加者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。


 合宿報告Vol.1「現地でお会いすることができた、経営者の皆様と、こころに残る言葉」についてはこちら!