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女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

内閣府共催 女性社長×企業マッチング
Interview vol.110

内閣府共催 女性社長×企業マッチング

女性社長×企業プレゼンから受注までの裏話とその後     合同会社デイライトサンライズ         × 株式会社サトー さん

2018年2月15日に開催された、2017年度版の内閣府共催の企業×女性起業家マッチングイベント「ビジネスにも運命の赤い糸ってあるんです」。企業が指定したテーマや課題に対し、女性起業家が課題解決や新サービスの提案を実施し、企業と女性起業家の取引を促進するこのイベントで、今年も新たなコラボレーションが生まれた。

自動認識ソリューション、簡単にいえば、バーコードやQRコードなどのラベルやラベル発行プリンタの開発・製造と販売を手掛けるサトーホールディングス株式会社(本社:東京都目黒区)と、キャラクターデザインやWEBデザインを手がける合同会社デイライトサンライズによる、果物の食べ頃がわかるサービス「coro-eye(ころあい)」(http://www.sato.co.jp/products/application/coro-eye.html)だ。 ふだんはBtoBビジネスを展開する堅めの会社と、可愛らしいキャラクターがどうつながったのか? マッチングイベントでの出会いからサービス開始まで、そして今後の展開についてを、株式会社サトーのプロジェクトリーダー佐渡(さわたり)真一さんと、デイライトサンライズの山田ゆかさんにうかがった。

「消費者への認知度を高めるには?」企業の心に刺さった女性ならではの発想とは……。

「誰かにフルーツを贈ろうとか、この前いただいた果物を今日食べようというのは、たいてい女性が決定権を握っているはず。だったら女性が好きな可愛らしいキャラクターが登場すれば、親近感が増すのではないかと考えました」(山田さん)
「バーコードやQRコードを読み取ると、生産者の情報や食べ方などの豆知識が出てくるサービスはありますが、そこにキャラクターを絡ませるアイデアは、社内からは生まれませんでした。聞いた瞬間、すぐにコンタクトを取りたいと思いました」(佐渡さん)


合同会社デイライトサンライズ 山田ゆかさん(左) 株式会社サトー 佐渡真一さん(右)

科学的に測定した食べ頃情報を、可愛いキャラクターが届けるサービス「coro-eye(ころあい)」。

「そろそろ食べ頃ですよ」と言われて買ったのに、切ってみたらまだ硬かったり、熟しすぎて食べ頃を過ぎていた……。特にメロンや桃、マンゴーなど、贈答に用いられるような高価な果物となると、指で触って選ぶわけにもいかず、見極めが本当に難しい。そこで「1個1個の果物の食べ頃を科学的に測定できないか。その情報を個別にID化して果物に添付できれば、消費者はもちろん、生産者や販売店にとってもメリットは大きいだろう」というのが、佐渡さんの発想の原点だった。
調べてみると、微小な振動を当てて果肉の硬さを測定し、食べ頃を予測する技術を広島大学が開発していることがわかった。さっそくコンタクトを取り、約3年かけて硬度測定機の実用化を共同研究。同時に、果物1個1個の情報をクラウドに集約し、手元の端末で情報を得られる仕組みを考案した。
ところが最後まで決まらなかったのが、最終的にどのような形で消費者(食べる人)に情報を届けるかという部分だった。どうしたらこのサービスを消費者に、効果的にアピールできるのだろう? 自分たちにないアイデアを求めて、プレゼンセッションへの参加を決めた佐渡さん。
一方、山田さんはプレゼンセッションへの参加は2回目。「“食べ頃”を科学的に分析できるなんてスゴイ技術ですよね。でも、科学的なデータを見せられても女性はよくわかりません。そこで可愛いキャラクターが「そろそろ食べ頃だよ」とか「どんなところがいいと思った?」などと話しかけてくれれば、果物を食べる楽しみが広がるのではないかと思いました」。自分が得意とするキャラクターを軸に、すんなり発想できたという。

イベントでの出会いから1か月半でキャラ1号「メロンちゃん」誕生。

山田さんのプレゼンを聞いて、「これだ!」と閃いた佐渡さん。一週間後には最初のミーティングをし、3月末には早くも最初のキャラクター、メロンの「メロンちゃん」が誕生。さっそく仮設サイトで実証実験をしたところ、多くの女性から「アクセスしたとたんにメロンちゃんが出てきて、お堅い会社のイメージが吹き飛んだ」「メロンちゃんとのテンポの良いやりとりが楽しい」といった好感度の高い声が寄せられた。
メロンちゃんは、食べ頃を教えてくれるだけではない。贈った人に「メッセージも送ってみたら?」、贈られた人には「ちゃんとお礼言った?」などと話しかけ、贈る人と贈られた人のコミュニケーションを促す。さらに「私はこんな場所で生まれたの」と生産者の情報を教えてくれたり、食べた感想を訊ねて農家や販売店にフィードバックするなど、消費者と生産者・販売者をつなぐ役目も果たしてくれる。
「キャラクターが介在することで親近感がわきます。販売店の人に『アンケートに答えて欲しい』と言われると面倒に思う人も、可愛いキャラクターに『どうだった?』と訊ねられたら、つい答えたくなるのではないでしょうか」(佐渡さん)
実際、実証実験では、QRコードを読み込んだ人のうち、最後までメロンちゃんとのやり取りを楽しんだ人は50%。一般的に謝礼無しのアンケートでは良くて25%の回答率が想定されることと比較しても、キャラクター効果はかなり高いことがわかった。
こうして昨年12月10日からスタートした「coro-eye(ころあい)」。現在はメロンのメロンちゃんが先行しているが、他のキャラクターも出番を待っている。サービスの広がりに伴って、皆さんの目に留まる機会も増えていくことだろう。


coro-eye(ころあい)サイト上での"メロンちゃん"とのやり取り

「coro-eye(ころあい)? ああ、あのメロンちゃんのサービスね」そんな浸透を目指したい。

「昨年のプレゼンでは、山田さんはキャラ入りのスマホ画面のイメージを作って提案してくれましたが、アイデアそのものが魅力的だったので、サンプルの完成度は気になりませんでした。また、最初は1分間のプレゼンは短いかなと思っていましたが、もう一度会いたいと思えるかどうかはそれで十分。今後はキャラクターの認知度アップに伴って「coro-eye(ころあい)」も浸透してくれることを期待しています」(佐渡さん)
「メロンちゃんと一緒に「coro-eye(ころあい)」の認知度が上がってくれるとうれしいですね。また弊社ではオリジナルのキャラクターも作っているので、そのキャラクターたちがいつかメロンちゃんとコラボできたら……。そんな空想を楽しみながら、新しいデザインに取り組んでいます」(山田さん)


合同会社デイライトサンライズ https://www.daylight-sunrise.com/  株式会社サトー http://www.sato.co.jp/
(内閣府共催マッチングイベントにて提携した事業)「coro-eye(ころあい)」 http://www.sato.co.jp/products/application/coro-eye.html
今年度も実施します!2019年2月15日 J300&内閣府共催 企業×女性起業家マッチングイベント http://joseishacho.net/news/event/entry12699/


色々な表情のメロンちゃん。他のキャラクターも続々登場予定!