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女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

広島本社のWEB制作会社と<br/>東京で新たな企画を発信!
Interview vol.38

広島本社のWEB制作会社と
東京で新たな企画を発信!

株式会社フォノグラム 河崎文江さん

http://www.phonogram.co.jp/

1974年広島県生広島育ち。広島大学在学中は、演劇で女優として活躍。卒業後、広告の制作代理店に入社後、WEB事業を立ち上げ事業部ごと独立。有限会社Dキューブを3名で2001年に設立。2003年に合名会社Dコロン研究所を設立し、2006年株式会社フォノグラムに社名変更。現在15名の社員が広島を拠点に活躍。 主に企業WEB戦略の総合プランニングや、新規WEBサイト(ビジネス)の企画・設計。インタフェースデザインも行っています。

広島本社のWEB制作会社と東京で新たな企画を発信!

最近、東京に拠点を移した株式会社フォノグラムの河崎文江さんは、広島に社員15名を抱えるWEB企画設計制作会社の代表。設立した会社は2社で、組織作りを2社目のフォノグラムで果たした。 組織作りのポイントやこれまでの軌跡を中心に参考になるお話を伺った。今後も新サービス開発など意欲的に目指す姿に注目したい。

広島で「感動を与える」WEBサイトづくりを平均26歳のメンバーで!

株式会社フォノグラムは設立5年目。私自身では2社目に立ち上げた会社で平均年齢26歳、社員15名の若いメンバーで構成されたWEBサイトの企画設計会社です。フォノグラムのキーワードは、「感動をあたえる」。サイトを見るエンドユーザーが感動をしたり、快感を得たり、心を動かすようなものを作っていきたいと思っています。
フォノグラムの強みは、コンサルティング、つまり企画段階からWEB制作に関われることです。だから、ユーザーさんが楽しめるユーザーインターフェースへのこだわっています。フォノグラムの代表的実績は、広島銀行のWEBサイト。コンペに呼ばれる前に3回くらい提案しており、最終的にコンペでも勝つことができたサイトです。
他は、世界的な団体、クリエイティブコモンズ主催のiサミットHP。南アフリカの方が担当でテレビ会議を重ねて作りました。クライアントと一緒にサイトを作り上げること。顧客が近いほうが密にやりとりできる為、今後も広島を中心に頑張っていきます。また、受注案件ありきではなく、自社で企画を立て、クライアントを探す提案型も展開していきたいです。社員が育ってきたのでチャレンジをしていきたいと思います。


小さい頃から「工夫して楽しむこと」タイプでした。

小学校時代から、作ることが好きでした。人形の家も紙に間取りを書いてレゴで立体的にした手作りの家。満足ができる遊び道具を与えられなくても、工夫をして楽しむことが好きな子どもでした。10代は英語三昧。洋楽好きが高じて英語にはまり、ラジオ英会話と洋楽を実際に歌うこと、好きなアーティストの洋書雑誌を調べることで自然に身につき得意分野でしたね。大学でも通訳の仕事に憧れて関連する学科へ入学。ですが通訳への憧れは、人の言葉よりも「自分の言葉を大切にしたい」という思いが強くなり、ある時から興味を失いました。やはり自分の中のクリエイティブな部分を活かしたいと。だから卒業後見つけた求人で惹かれたのは、やはり「企画」の仕事でした。
入社した会社は、紙媒体(特にチラシ)に強い会社でした。会社HPを作成したところ経営者から外販していきたいというお話しを頂き、WEB事業を立ち上げました。ですが、もともとチラシの会社。HPは社内でもチラシのオマケ的存在に甘んじていたため、WEBはWEBだけでビジネスにしようと独立を決意しました。転職ではなく独立に踏み切ったのは、信頼できる仲間がいたから。事業部3人で独立をしたのが1社目の2001年有限会社Dキューブ(現在、株式に変更)です。

1社目はプロフェッショナル集団。2社目は、組織を作り上げた会社「フォノグラム」。

2001年に設立したDキューブは、営業・企画・システムのそれぞれ1名体制。3年間仕事が順調に業績が伸びました。しかし誰かが倒れたら納品が危ない!2003年に安定的にクライアントに納品するため設立した2つ目の会社が合名会社Dコロン研究所(フォノグラムの前身)です。Dキューブと切り離して別会社化したのは、自分たちと同じように創業メンバーの思いを持ってほしいから。合名会社にした理由は、創業者3人全員が無限責任(合資の場合は代表の1人のみ無限)を負うことで、文字通り対等な組織にするため。
Dコロン研究所を設立して最初は放任。2年くらいでピンチ到来しました。若いメンバーが増えてコントロールがきかくなくなったんです。組織をちゃんと作り上げるため、3年間、経営者業に専念し軌道に乗せることに注力しました。2006年に新メンバーで第二創業を!という思いから社名変更を実施。現在のフォノグラムとなっています。自分たちが再スタートに立ち会っているという演出です。今もフォノグラムは実験台で、経営者は誰でもいい。全員が経営者意識を持つ会社をめざしています。平等にやりがいをもてる会社をつくりたいと模索しています。

社員全員が経営者。広島で一番信頼されるWEB会社を目指しています。

フォノグラムが目指すのは、広島で一番信頼されるWEB会社。規模拡大をしたいという野心は特にありません。現在社員15名で、数年はこの体制を維持したい。広島で積み上げた5年で50サイトほどの実績があります。量産型ではなく、一社一社企画段階から時間をかけているので数は多くありません。実績を積む上で広島のニュービジネス協議会(以下、NBC)は非常によいネットワークでした。コネクションがない中、設立した会社。NBCは、誰でも入れる研究会があり、1年を通してワンテーマを掲げ、興味がある会社が集まり研究を重ねて商品を作ったりします。NBCのつながりから大きな仕事にも携わることができました。フォノグラムが安定したので広島はメンバーに任せて、私は最近東京に拠点を移しました。
今後やりたいことは、直接消費者に向けたWEBサービスの開発。具体的には、amazon.com、googleなど誰もが日常的に使うようなサービスを発信したいです。広島の時はプライベートがあまりなかったんですが、最近は東京での散歩がブームですね。東京の大きな公園は、子供が遊ぶための場だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんが仲良く散歩していたり、犬の散歩をしていたり、マラソンをしている大人がいたり。そんなバラエティ豊かな人が集まる東京の散歩を楽しんでいます。