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女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

常に最先端のフラワーデザインを発信する。
Interview vol.20

常に最先端のフラワーデザインを発信する。

有限会社モア企画 後藤 明海さん

http://www.flower.gr.jp/

1965年よりフラワーデザインを習い始め、1990年代にはドイツフローリスティックを修得。2001年にはJPA(ジャパン プリザーブドフラワー アカデミー)を同志とともに設立。 現在は、「花は楽しく、授業はわかりやすく」をモットーに生徒の授業にあたるかたわら、花の専門誌に作品などを掲載している。

常に最先端のフラワーデザインを発信する。

名古屋で花の総合スクールを親子で展開する名古屋フラワー学院。なんと、フラワー業界を先駆けて昭和40年代からスタートしている。 創業期からの展開など、現在親子での経営を展開する代表の後藤さんに話を聞いてきた。

昭和40年代にスタートしたお花の稽古は3名の生徒から

花を習い事にしてから約40年。自宅で3名の生徒さんからスタート。お花の「先生」生活が始まりました。その後カルチャーセンターで教えるようになり、アトリエ(教室)を借りたのは10年ほど経ってからです。現在の本部がある平針からスタートして約30年続けています。平針は名古屋駅から40分ほどの場所。2つ目の場所は、2000年にスタートしました。金山駅で名古屋駅から約10分の所に借りています。やはり中心地に近い方が生徒さんが通い易いということです。本部がある平針は金山の2倍くらいの広さがありゆったりしているので、長く続けている方で利便性の高い金山駅から移ってわざわざ平針まで通ってくださっている方も多いです。
先生は2つの拠点を合わせて10名くらい。当学院は、お花の総合学院を目指しています。フレッシュ(生花)のスクールから始めましたが、現在はプリザーブドフラワーやウェディング用ブーケの講座も開催しています。さらにドライフラワーを使ったレカンフラワーも2007年から始めました。お花に興味を持っている方に幅広く学んでいただけるようお花に関する講座を提供しています。

名古屋フラワー学院はアットホームに。生徒さん自身がきれいになっていく楽しみ

名古屋フラワー学院の特徴は、お花の確かな技術取得とお花を教えながら人材育成ができることです。当学院は、チェーンで教えているお花の講座とは一味違います。「一貫して同じ先生が生徒さんを教える」という点です。お花を通して成長していく生徒さんをしっかり見届けるため、先生を固定させるようにしています。フラワーを教える仕事をしていて一番楽しいのは、生徒さんが成長して変化していくことでもあります。
成長するのは、フラワーアレンジメントの技術だけではありません。最初は趣味で始めた生徒さんも、お花を習っているうちに明るくイキイキして、おしゃれになっていくんです。ひとつひとつ成長していく段階を先生達がしっかり見ていて、一段階成長したら褒める。だから生徒さんが自信を持ち、その過程で美しくなっていくんだと思います。
もちろん、フラワーに関する技術も大切にしています。生花はNFD(文部科学省許可団体の社団法人日本フラワーデザイナー協会)の資格を、プリザーブドフラワーはヨーロッパスタイルを研究したプロのデザイナー達で設立されたJPA(ジャパンプリザーブドフラワーアカデミー)の資格を基準にしています。
趣味で始めた生徒さんも資格取得を目指していきます。結果的に先生として活躍している方々もいます。生花もプリザーブドフラワーもしっかり理論を学んでいただき、その上で感性を活かしたオリジナルデザインを創作していきます。しっかりステップを作ることで皆さんに徐々に成長していただけるような仕組みにしています。学院の先生はNFD・JPAの講師資格を持っている先生ばかりです。

40年間支持され続ける理由

お花の世界に40年近く携わっている中で、ブームの波を経験しました。お花ブームの波が落ち込んでいてもずっと支持され続けるためには常に勉強です。私は好奇心が強くいつもアンテナを張り、いち早くトレンドを取り入れるようにしています。ここ10年で市場に根付いたのはプリザーブドフラワーですね。これも、波が来るな?と思ったら先に取り入れて生徒さんに教えられるよう心がけてきました。またフラワーデザインにもファッションと同じように時代時代で支持されるデザインがあります。40年前のお花のおけいこは、花嫁修業の一環で根付いたものでした。ですが、今は花のプロとして活躍したい方もたくさんいます。
私自身、アンテナを張りながら生徒さんの夢や希望を感じ取るためにコミュニケーションを絶やさないよう、現場で今も教えています。経営者というよりも、フラワーの最新事情をちゃんと現場に届け、生徒さんたちの成長を見届ける楽しさを忘れないようにしています。生徒さんたちには、成長の成果を発表できる場として卒業式でのブーケショーや発表の場を設けています。最初は趣味で始めた方々も、自分の技術を次に伝えたいと自宅で教室を始めたりしています。技術をしっかり学んでいただくことが大事だと思っています。

現在は、娘と一緒に仕事

実は、娘が二人います。娘たちが小さいころからお花を教えていますが子供たちはまったく興味がなかったようです。身近すぎたのでしょうか。私が忙しくしているのを見ていたんですね。娘たちは大学で建築を学び建築士として働いていました。ですが、建築の世界はまだまだ男性社会。結婚して子育てをしていく中で、女性の感性を活かせる場として、ようやくお花の世界に興味を持ってもらえるようになりました。現在は、資格も取り先生として学院で活躍をしてくれています。どちらかというと、新しいものを取り入れるのが好きな私自身に対して、娘は慎重派。やり方の違いなどで喧嘩をすることももちろんありますが、親子だからはっきり言いあえるのがいいところかもしれません。お互いの距離感のつかみ方も分かってきたので現在はあまりぶつかることはなくなりましたが、タイプの違いもあってよい補完関係ができていると思います。
新しいものを取り入れるという意味では、これからはレカンフラワーがお勧めです。レカンとは、宝石箱という意味なのですが、ドライフラワーを額の中に入れるものです。完全密封することで、長く美しさを保つことができるのです。プリザーブドフラワーが支持されたのは、生花でありながら長持ちをするという点。レカンフラワーもしかり。思い出を残す記念の装飾として、またプレゼントとして喜ばれるので今後根付いていくと思います。時代に即したデザインやお花の種類をいかに皆さんに発信し続けていけるか、生徒さんたちの成長を見ながら今後も娘や先生たちと頑張っていきたいと思います。