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女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

大手企業でのキャリアと<br/>英語力を活かしSEO対策を提供
Interview vol.96

大手企業でのキャリアと
英語力を活かしSEO対策を提供

株式会社西新宿ドットネット 鈴木智子さん

新潟県生まれ。学校法人新潟総合学院入社し、ビジネス英語、英会話、英検対策講座などを担当。 1985年にP&Gやマクドナルドをクライアントに有するレオバーネット共同株式会社(現:ビーコンコミュニケーション)に転職、通訳・翻訳業務を経てクリエイティブ部専属となり各種戦略に立会いブランド構築を学ぶ。2003年株式会社西新宿ドットネットを設立。顧客の要望を実現するためのウェブサイト制作、SEOを低価格で提供しパソコンが苦手なお客さまを強力にサポート。12歳の息子の母親。

大手企業でのキャリアと英語力を活かしSEO対策を提供

主に中小企業向けにウェブサイト制作やSEO対策を低価格で提供する株式会社西新宿ドットネットの鈴木さん。大手外資系広告代理店でクリエイティブ部専属の通訳として活躍、数多くの広告戦略やマーケティングに携わってきたキャリアを活かし、子育てのために自由な時間も欲しいと起業。今年で会社設立11年目を迎える。起業当初からお客様が途切れることはないという鈴木さんに、キャリアの活かし方や事業継続の秘訣についてお話を伺った。

大手外資系広告代理店でのキャリアを活かすチャンス!
子育てのために起業

1985年に地元新潟から上京、外資系の大手広告代理店にて通訳の仕事をしていた鈴木さん。日本人スタッフと外国人クライアントの間に立ち、プレゼンテーションから撮影立ち合い、編集業務まで幅広くプロジェクト全体に関わっていた。広告代理店の通訳はただ単純に訳すだけでは務まらない。臨機応変にニュアンスを汲み取り分かりやすい日本語にする能力が認められクリエイティブ部専属となり、数多くの広告戦略やマーケティングに関わりキャリアを積み上げていた。
そんな中、2000年に出産し1児の母となる。自分にとって人生でたった一度きりの経験になるであろう子育て。仕事はもちろん続けたいが、子育ての為に自由な時間も欲しい。外資系企業は女性への理解があり、時短勤務なども可能だったが心苦しさを感じていた。2000年~2003年当時、企業のHPはあればいい程度。中小企業や個人事業主でHPを開設しているケースは少なく、あっても素人が作ったものでビジネスにつながるものではなかった。これまで培ってきたキャリアを活かすチャンスだと思った鈴木さんは、プログラミングの技術者と店舗用不動産営業で中小企業のニーズを熟知しているビジネスパートナーとともに3人で「全ての企業・店舗がインターネット上に!!」を理念に掲げ株式会社西新宿ドットネットを設立した。

英語力を活かして常に最新情報を収集。SEOで新規顧客開拓に貢献

今年で会社設立から11年目を迎える。リーマンショックや東日本大震災後は売上が落ち込んだ時期もあったが、起業当初からお客様が途切れることはない。ただキレイでかっこいいだけのHPでは商売につながらない。検索で上位に表示されることが必須だ。そのために必要なのがSEO対策。SEOとは、もともとアメリカでGoogle検索で上位に表示されるように考えられた指標のようなもの。鈴木さんの役割は、英語力を活かしてアメリカのサイトなどから常に最新情報を収集することと、長年の大手広告代理店勤務で培ってきた広告・マーケティング戦略の知識を活かした提案をすること。HPの内容を分析し、適切かつターゲットを意識したキーワードを入れるなどの対策を施せば必ず検索で上位に表示させることが可能だ。
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SEO対策で結果を出せなかったことはない。例えば、不況の煽りを受け発注が激減してしまった自動車部品を製造する会社では、薄型テレビを倒れないようにする耐震グッズを作った。一般家庭がターゲットだったが、HPの効果で自治体や「同梱品に」と家電メーカーからも引き合いがあった。ネットを主軸として新聞・雑誌広告やチラシ、名刺など多媒体の提案が可能なことが強み。開封率が高まる工夫がされたDMや紙ではなくマグネットの広告をポスト投函するなど、業種や予算に応じて様々な提案をする。

地元密着型、人の顔が見えるビジネスがしたい

西新宿ドットネットという社名は、鈴木さんが上京以来ずっと住んでいる街という理由以外にも地元密着型でありたいという思いが込められている。ネットを扱うビジネスだが、その先には必ず人がいる。人の顔が見えるビジネスがしたい。今でも心に残る仕事は、起業間もない頃に制作した寿司屋のHP。大将はHPなんていらないと否定的だったが、「HPを見て来店するお客様が増えた」と喜び、HPの画面をプリントアウトしたものを店内にも貼るほど気に入ってくれたのだ。
主に中小企業をターゲットにしているのは、情報を発信する側だけでなく受ける側の気持ちも考えてのこと。ネットの検索結果が、大手企業ばかりではなくバラエティーに富んでいる方が面白いからだ。しかし、中小企業は広告にかけられる予算が限られており費用対効果にはとてもシビア。SEO対策は有料広告を出すことだと誤解しているお客様にきちんと説明をした上で提案したり、他社に依頼し効果が上がらなかったケースでも鈴木さんの提案に従ったところ反響があったりと、結果を出すことで信頼を得てきた。中小企業の経営者と接していると、まだまだ日本は男性社会だと感じるという。「君に分かる訳がない」と頭ごなしに言われることもあるが、ぐっと気持ちを飲み込み向き合うことで理解できる部分もある。ソフトなコミュニケーションができることも、女性経営者である鈴木さんならではの強みだ。

組織はあえて大きくしない。女性のスキルを活かす取り組みもしたい

現在、従業員は3名。組織はあえて大きくしたくないという。その理由は、少人数の方が効率よく必要とするSEOの分析結果を得やすく、信頼関係も構築しやすいためだ。ワークシェアリングなど女性のスキルを活かすことにも積極的に取り組みたいと考えており、SEO対策やHPの企画は社内で行い、デザインやコーディングといった作業は子育てや介護の為にフルタイムで働けない女性に外注している。スタッフ採用の基準はスキルと人間性。与えられたことだけでなく、より良い仕事をするための提案ができるかどうかだ。雇う側と働く側、それぞれニーズがある。お互いにとっての妥協点を探り、フェアな環境で働けるよう心掛けている。モチベーションは人に上げてもらうものではなく自分の気持ち次第。常にチャンスを与えていくことで応援したいと語る。
日々進化していくネットの世界。最近では、キーボードを使わずに音声や目線を感知して操作ができるPCも実用化に向けて動いている。数年後ネット環境がどんなふうに変わっていたとしても、探しやすさを追求し、高齢者や障害者であっても誰でも探せるようにしていきたいという鈴木さん。これからも情報を発信する側・受け取る側、双方にとってのメリットを作り出してくれるだろう。