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イベント・セミナー

女性社長.net主催のイベント・セミナー情報、女性社長.net横田が登壇させて頂く講演会の情報などをご案内しています。

イベント・セミナー2012.05.10 (木)

女性社長・復興支援企画
女性社長たちが行く「被災地とともに考えるビジネス合宿」
報告Vol.1

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【日程】2012年 4月13日(金)-15日(日)2泊3日 ※1泊2日コースあり。
【訪問エリア】宮城県 南三陸町・石巻・気仙沼
【参加者】23名(うち女性事業主18名)
【合宿企画】女性社長.net(株式会社コラボラボ企画運営) 株式会社エ・ム・ズ
【旅行企画・実施】株式会社JTB法人東京 【協力】株式会社ビズアイキュー

合宿についての詳細はこちらをご覧ください。


現地でお会いすることができた、経営者の皆様と、
こころに残る言葉

合宿で参加者の皆さまは、現地の状況を自分の目で確かめ、たくさんの現地経営者の方々のお話を伺うことが出来、ワークでは現地の課題となる点を洗いだした上で被災地に雇用を生み出す 事業アイデアを出し合いました。
現地でお会いした経営者の方々から経験談や教訓、復興に向けての課題を伺ったなかで、心に残る言葉をご紹介します。


(石巻):プロショップまるか 佐々木さん夫妻と老舗経営者たち
「店で売る商品がなかった。でもお客さんの『再開して欲しい』との強力な声に押され5/25に店を再開」 

プロショップまるかは、6店舗が集まって震災2ヵ月後に再開した地元に支持されるお店。
震災前は、1社で運営していたが、津波で店内機器が全てながされる被害をうけた後、「自分が食べたいものを提供したい」と佐々木社長の声かけに賛同した地元老舗6店舗が共同で店を再開した。
きっかけは、被災されている方々が、「そろそろ、おにぎりサンドイッチ以外のものが食べたい。お店を再開してほしい」の声。
今回、参加した女性経営者たちも、早速、石巻の海の幸に盛り上がり。佐々木社長のお話を伺った後すぐ、「蟹がかご一杯で500円!安い!」と生がき、蟹をその場で購入して和気藹々と食したり、自宅に郵送の手配をしつつ、佐々木社長や他の経営者たちに話しかけ盛り上がりを見せた。

     

(石巻):愛情たらこのみなと(湊水産株式会社)木村社長夫妻
「経営者は死んではいけない」

おいしいたらこを販売する「愛情たらこのみなと」の木村夫妻。非常時にあたっての経営者としての心構えについて、また日頃からの準備の大切さを被災経験からお話頂いた。
会場はみなとの会議室。まさに被災後すぐに従業員達と避難し2か月間過ごした場所。(3階相当に位置し津波をまぬがれた)。
「電気が通ったら再開する」と経営再建への決断も早く言った木村社長。経営者が、「職を保証すること」が従業員に生きる気力を授けることを知っていたから。だから「経営者は死んではいけない」と語った木村社長。奥様の木村店長からは、防災グッズに関する女性ならではの要望をお話くださり「誰か作ってほしいなー」というアイデアも。ここでもお二人の話に聞き入り、参加者より質問が飛び交った。

     

(南三陸町): ホテル観洋 女将 阿部 憲子さん
復興の担い手である学生のいる家庭と、経営者を優先的に宿泊させた。

震災直後は避難場所ともなったホテル観洋。3/11当日は、東京からのお客様を含む350人が滞在。
お客さまの安全確保のため、経営者として決断の連続。また、震災から4ヶ月の断水。旅館にとって風呂や食事提供など非常に困難な状況だったが、サービス産業だからこそ「地元にできること」は何かと考えるようになった。
避難所として、復興の担い手である学生のある家庭・経営者を優先的に提供した。その後、地元の子供たちのための寺子屋の実施や、仮設住宅をまわる「ぐるりんバス」も無料運行して、60歳以上の高齢者に無料でお風呂を提供など、地域をまきこんだ活動を続けている。
今後の復興に向けては観光業として、2泊以上してもらうお客様を増やす為には地域全体が良くなることが必須だ。お客さまの要望と同じで「答えはひとつではない」が、地域を巻き込みながら観光業として続けていることの意味についてお話頂いた。

     

(気仙沼): (有)エース産業 星 要一社長 (縫製業・経営)
「いまは、支援よりも自立が大事」

HIROKO KOSHINOなど、アジアに洋裁工場に海外移転する中、震災前より高い縫製技術を要する仕事を中心に請け負ってきた気仙沼・(有)エース産業 星 要一社長。
工場と機械が40台、津波で流され売上げは半減。さらに気仙沼では工場再開の目処がたっていない。
働く側への支援や補助はある程度施されている一方で、経営者はなんの保証もない。また事業への補助金申請には多くの縛りがある。事業再建に向け、販路開拓が必要な一方「働き手が集まらない」のも現状の課題だ。失業保険の延長などにより働く意欲がそがれている人も多い。今はベトナムから研修生を受け入れることで仕事をまわしている。
これからの復興を考えると、“働いた人”にお金を出すなど「支援より自立」を促すことが大事だと語る星社長。経営者に保証がまわりづらい現状と、被災地での働き手に対する施策の課題をお話いただいた。

     

(気仙沼):(株)男山本店 菅原 昭彦社長(酒造メーカー・経営)
「変わろうと思っていた会社が変わるきっかけを貰った。変わらないと生き残れない、嫌がらないでやってみる」

今年創業100年を迎える男山本店 菅原昭彦社長。
津波で築80年の事務所と一階店舗、資材倉庫が浸水被害で3000万ほどの被害を受けたが「被害は軽いほう」と語った。
奇跡的に残った酒蔵のもろみで震災翌日から仕事を再開。
「地元の産業を残す為」と発電機を貸してくれた地域の人達の姿に「事業とは自分達だけのものではない」と地元に育てられてきたことを改めて実感。
男山は、8割が地元で愛されてきたお酒。消費地域の8割が被災し売上7割減を覚悟した。厳しい状況の中、「だからこそゼロベースでものを考える。売るもの、売り方を変える」。震災後Webサイトでの販売や、地元名産品ふかひれとお酒のセット商品や入浴剤メーカー、チョコレートなど複数社ともコラボ商品も誕生した。
いま求められている支援は、企業の販路確保へのアイディア・被災地を忘れない心の支えだと、産業の復興と地域への波及効果についてお話頂いた。

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(石巻):OH!GUTS! 発起人 立花 貴さん(漁業・発起人)
「都市部のリーダーと、地元リーダーで新しいモデルを創る。」

東京で商社勤務・独立後食品関連の仕事の傍ら複数の会社顧問も務めていた立花さん。
震災後、出会った漁師伊藤さんの「新しい漁業をやる」というひと言に、男が男に惚れ宮城県石巻市雄勝町に居を構えた。
漁師仲間とOH!GUTS!(オーガッツ)合同会社を立ち上げ、漁業の新しい仕組みづくりを展開する。
まず生産者受取価格を上げるため直接販売方式に変更。さらに「そだての住人」という養殖オーナー制度も開始し、生産地に関わることで消費者と雄勝の継続的なかかわりを目指す。
今までは地元のみで楽しんでいた「わかめのしゃぶしゃぶ」も東京の有名IT会社の社食で食してもらった。
元々、過疎や高齢化などの課題を抱えてた地域なのですべてを変えるのは無理。
「小さな事例づくりからスタートしたい」雄勝町というひとつの町の抱える課題を全国の人達が関わる仕組みの中で解決をしていこうという取り組みについてお話を伺った。

     

(南三陸町): 南三陸復興ダコの会 yes工房 阿部 忠義さん(公務員・発起人)
「公務員の役割のひとつは、雇用の為に外貨(助成金を含む)を取り雇用につなげること」

震災後、町の復興事業として立ち上がった復興ダコの会、発起人は公務員の阿部さんだ。
地元の名産品タコをモチーフにした「オクトパス君」を制作・販売し地元から12名を雇用している。家と職場をなくした喪失感の軽減も目標のひとつ。
今後は復興特需と繁簡の差を埋めるためキャラクター戦略を強め商品数を増やす予定だ。
今後求められることは、「安定して働く職場」。阿部さんは公務員という立場から、必要な外貨(助成金を含む)を獲得してきて雇用に繋げている。
置かれた立場でしかできないことをきっちりやるようにしている。公務員として関わる地域の事業について伺った。
また阿部さんは、「もはや一方的な支援は求められておらず、お互いにとってよいことに継続的に繋がる関係性こそが必要」と語った。

     

 

合宿報告Vol.2「参加された方のツアー前後の変化」と「現地の視察の様子」についてはこちら!