女性社長.net

  • メール
  • facebook
  • twitter
  • Ameba

メルマガ登録

女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

経営者と二人三脚でサポート。<br/>愛される税理士 加藤泉さん
Interview vol.107

経営者と二人三脚でサポート。
愛される税理士 加藤泉さん

加藤泉税理士事務所 代表 加藤泉さん

東京都出身。学校卒業後は20歳よりCADのオペレーターとしてエンジン部品の設計図製作に携わる。その後、世界を広げるべく目に入った会計事務所に飛び込み就職。9年勤めた後、税理士資格取得のために退職し、別の税理士事務所でパート従業員として働きながら勉強に励む。途中、何度か挫折しそうになるも諦めず、ついに全科目に合格。2012年6月に加藤泉税理士事務所を開業した。

経営者と二人三脚でサポート。愛される税理士 加藤泉さん

専門職にあこがれを抱き、11年かけて税理士資格を取得した加藤さん。税理士として独立して約3年。 最初は頼りなく思われたこともあったが、努力を重ね信頼を獲得、仕事がひとりではこなせなくなるほどに忙しくなるまでに1年。お客様のほとんどが既存のお客様からの紹介だという加藤さんに信頼を得るポイントや今後の目標などについて伺った。

ピンクの壁の会計事務所がきっかけで税理士資格取得を目指す!

税理士を目指すきっかけは、いつも車で通るたび気になるピンクの壁の会計事務所。学校卒業後CADオペレーターとしてエンジン部品の設計図面製作をしていたが、ずっとパソコンに向き合い設計された図面をひたすら電子化していく単調な仕事に疑問を感じていた。ある日、自分の世界を広げるべく気にかかっていたピンクの壁の会計事務所に直接電話。所長と意気投合しすぐ転職となり簿記の資格も取得した。会計事務所の仕事は思いのほか性にあった。経理の仕事をするだけでなく、意外にも人との出会いが多く、3年経った頃もともと専門職にあこがれを抱いていた加藤さんは税理士の資格取得を目指すようになった。
税理士資格は、全11科目の試験にパスしなければならない。早い人で3~5年、通常でも10年、長い人は20年かかる。加藤さんは11年かけて取得した。仕事が忙しく最初の6年間でパスできたのは1科目。9年間務めた会計事務所を退職し、別の税理士事務所でパートとして働きながら勉強との両立を図った。資格取得まで11年もの長期にわたりモチベーションを保ち続けられたのは、試験に落ちた悔しさがあったから。「次は絶対に落ちない!」と心に決め最後まで頑張り抜き、2011年ついに全科目合格を果たした。

独立当初は頼りなく思われたことも。努力を重ね信頼を得る

税理士が独立する際には“お礼奉公”というしきたりがある。資格を取得後数年間これまで勤めていた事務所に貢献し、独立時にお客様を引き継がせてもらうケースが多い。税理士資格を取得した加藤さんは法人のお客様20件を担当、そのうち3件を独立した後も引き継ぐことになっていた。ところが「どうしても加藤さんに担当してもらいたい」と希望されるほどお客様に愛され、顧問契約6社での特例のスタートとなった。
女性ということで頼りなく思われることもあったが、「税理士は税務のことなら何でも知っている」という期待に応えるべく努力を重ねてきた。お客様から信頼を得られたと実感した出来事は、数年お付き合いするうちに、重要な相談をしてくれるようになった時。独立当初から顧問契約をしていたお客様からの信頼も厚く、口コミや紹介で新規のお客様も獲得。独立1年で顧問契約先は13社に。
顧問契約の際、重要なのはヒアリング。業種や仕事内容を聞くのはもちろん、製造業のお客様の場合は現場にも入らせてもらう。製品ができるまでの導線を見ることで作業ロスも見え、数字上だけでないアドバイスをすることができる。また会社を新規設立するお客様には導入マニュアルも用意する。税務全般のことをお話し、税理士がお手伝いできる範囲についてきっちりと説明する。

愛される税理士加藤さん、お客様との関係作りのコツ

顧問契約のお客様には月1回必ず面談し、決算前には分析やモニタリングを行う。毎月実際の数字を確認しながら方向性の相談など経営的な面を一緒に考え、金融機関の融資の支援なども含めて対応している。税理士の中には医療や資産税など特定の分野に特化している人もいるが、自分はそういうタイプではないという加藤さん。強みは「人の不得意がなく誰とでも仲良くなれる」ことだ。
誰からも愛される税理士加藤さんならではのお客様との関係作りのポイントは、男性経営者と女性経営者で求められているニーズの違いを理解し対応の仕方を使い分けることにも表れる。顧問契約をしているお客様のほとんどは自分より上の年代の男性経営者。男性経営者への対応で心がけるのは、余計な話はせずストレートに伝えること。タイミングよく必要とするものを返すことが重視されるので、折り返しの電話にもできるだけ素早く対応する。対して女性経営者のお客さまにも重宝がられている。女性同士仕事の話以外にも時には愚痴や雑談が同じ目線でできると喜ばれる。女性ならではのきめ細やかさに感心することもしばしば。今後、女性税理士として女性経営者のサポートにも力を入れていきたいと考えている。

独立して約3年。足元を固めて事務所を大きくすることが目標

税理士として独立し、突っ走ったこの3年。確定申告の時期には、仕事がひとりではこなせなくなる程多忙を極めた。今は足もとを固めて事務所を大きくしたい。独立当初は一人でやっていけるか不安だったが、自信もつき「3年後の目標に近づいた気がする」という加藤さん。将来を見据え人数を増やしたいと考えている。最終的には従業員数10名くらいの規模にすることが目標だ。加藤さんが事務所の規模にこだわる理由は、独立前にお世話になった先生を超えることが恩返しになる、と思っているから。自分もまた、先生にしてもらったように人を育てられるようになりたい。
「経営者と二人三脚で歩む税理士になりたい」と語る加藤さん。税理士のサポートにより中小企業の社長には経営に集中してもらいたい。顧問契約のお客様の他、セカンドオピニオンで製造業のお客様のコンサルティングも請け負っており、今後力を入れていきたいと考えている。記帳代行しかしない税理士も多い為、セカンドオピニオンで違う方向性が見えてくる可能性もある。担保や融資など選択肢も色々。シンプルで誰にでもわかるような分析フォーマットを作りオリジナルのサービスとして提供したいと試行錯誤中だ。自身のスキルアップにも熱心な加藤さんは、これからも多くの経営者をサポートしてくれるだろう。