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女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

アートがビジネスの軸。<br/>アートフードを手がける寺脇加恵さん。
Interview vol.44

アートがビジネスの軸。
アートフードを手がける寺脇加恵さん。

株式会社curation unltd 寺脇加恵さん

http://www.beautybar.jp/

1976年生。上智大学法学部法律学科卒。 大学在学中にアパレル輸入販売の事業を立ち上げ、2006年日本法人設立「一日に必要な野菜が一食で摂取できる」パーティケータリング事業を開始。2009年International Woman Club Japan 理事就任、子供の国際情操教育を目的とした世界各国大使館とのタイアップイベントを主催。7歳より継続している松濤館流空手では2段を保有、子供の部の師範も務める。趣味はJazzと単館系映画鑑賞。

アートがビジネスの軸。アートフードを手がける寺脇加恵さん。

大学時代に起業して早10年超。パリ旅行でたまたま見かけたファッションから「アート」の世界に魅了され、ヴィンテージファッションの買い付け・加工販売を軸とした事業を立ち上げ、2006年よりケータリングフードの世界へ。 「J300」(2009年5月12日)の交流会パーティでは、彼女が主宰するフードケータリング「BeautyBar」から料理提供のご協力をいただき、見た目にも魅力的な料理は好評を得た。「アート感」を軸に事業を展開する彼女に起業までの道のり、今後の展望を伺った。

―もともと、ヴィンテージの輸入を始めたんですよね?

家業が会計事務所だったので、小さい頃から小規模の自営業の経営者に触れる環境に育ち、自身の興味をビジネスに仕立てる事に興味がありました。大学時代、パリ旅行で訪れたモードエテキスタイル美術館のヴィンテージファッション展に出会い、ハイヴィンテージの世界に魅了されまして、海外でヴィンテージアパレルを買い付けて、日本で修復やデザイン加工後販売するビジネスを始めました。当時の日本の商法的には資金が足りなかったため、20万円から登記できるハワイを本拠に法人を設立しました。

―ヴィンテージから料理・ケータリング事業へ移行したのはなぜですか?

ヴィンテージファッションの業界にて、自分が目標としていたクオリティの商材を扱えるようになり達成感を得て、目利きの実力にも自信がついたころ、従業員による横領事件が起こりました。精神的なダメージが大きく、モノを扱うと盗まれてしまうけれど、クリエイティブな能力は盗まれないはずと、その事件をきっかけに、2006年日本法人を設立。大好きだった料理のケータリング事業に展開しました。学生時代からヴィンテージの買い付けで海外出張に出た時にレストランシェフの本を買い、日本で再現してホームパーティーで提供していたので、飲食業界のトレンドやビジネス感覚は10年ほど蓄積していたのが基礎になっています。現在ヴィンテージ事業はWEB販売のみで展開しています。


―ヴィンテージファッションとケータリングビジネスには共通点はありますか?

共通する軸は、「アート感」です。ケータリングは調理だけではなく、テーブルコーディネートからフラワーアレンジメントまで自身で手掛けるので、デザイン同様、自分の思い描いた世界観に仕上げる楽しさがあります。イベント趣旨によって、毎回表現する世界観が変わるので、職人魂がうずきます。だからケータリング事業は好きですね。おいしいだけではなく、色や素材、盛り付けが会話のきっかけになる、「魅せるフード」を表現しています。

―BeautyBarではどんなことをされていますか?

1.ケータリング事業。完全オーダーメイドスタイルのため、個性派ウェディング等パーティーの要望に加え、セミナー懇親会等、定期的な法人ケータリングのオーダーが増えています。社内スタッフだけでなくクライアントもお招されて開催されることもあり、ビジネス上の交流を深める手段として活用していただいております。2010年春より、女性をターゲットとしたバースデーケータリング企画を開始します。

2.コンサルティング事業。新規店舗の立ち上げから、赤字店舗のメニュー改善開発まで、オリジナルな個性と継続利益を追求するコンセプト提案を得意とします。

3.料理イベント事業。都内の有名シェフを一ヶ月に一回招致し、料理イベントをプロデュースしています。デモンストレーション形式なので料理ができなくてもOK、シェフの料理の哲学を伺いながらの進行は、プライベートレストラン的な雰囲気です。男女比が半々なのが特徴でもあり、同世代の参加者との交流が楽しめることも好評です。私が理事を務めているIWC(International Womans Club Japan)主催では、子供の国際情操教育のための各国大使館とのタイアップイベントも開催しており、食を通じたコミュニケーションの創出に励んでいます。