fbpx

女性社長.net

  • メール
  • facebook
  • twitter
  • Ameba

限定情報をメルマガで定期入手!

女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

日本女性のグローバル展開を支援!
Interview vol.33

日本女性のグローバル展開を支援!

CUDA Consortium International(CCI), Inc. 高橋 江利さん

http://cudaconsortium.blogspot.jp/

1975年生まれ。山形県出身。上京し短大に通うが中退し、アルバイトで資金を貯めて渡米する。オレゴン・NY・サウスダコタ・アイオワ・LA・シカゴなど、アメリカ各地を放浪。 アメリカで2年間アートスクールに通うが、独学でファッションマーケティングを学び、大学に編入しビジネスマーケティング学ぶ。2003年、日系アメリカ企業に入社。2006年CCIを立ち上げ、女性支援を行う。

日本女性のグローバル展開を支援!

幼い頃から日本社会での女性のあり方に疑問を抱き、自分も含めた日本人女性の理想の姿を追及する高橋社長。現在はアメリカで日本人女性の海外進出支援事業を行っている。今年9月に開催される「女性起業家国際トレードショー」の現地シアトル責任者を務める彼女にこれまでの軌跡と、注目のトレードショーについても詳しく伺ってきた。

日本社会からの脱出!苦学生だったが、シアトルにたどり着く。

私は山形で育ち、短大進学のため上京しました。学生時代は苦学生で、学費を払うのも精一杯。結局、休学中も学費が一部発生する為、退学せざるを得ず社会に出ることに。昔から漠然と感じていたのですが、女性が仕事をしていくことの難しさを肌で感じることになりました。とにかくお金を貯めようとアルバイトに精を出したのですがそこで大きな違和感を感じたんです。女性だったらお茶くみ、昇格は部長までといった日本のシステムがとにかく不自然。女性の役割が限定的に感じられたんです。日本社会では自分のキャリアアップが望めないと感じ、父が昔アメリカに住んでいたということもあって、とにかく渡米したのが1997年、20歳の頃です。オレゴン・サウスダコタ・アイオワの田舎からニューヨーク・シカゴ・LAの都会まで3ヶ月。最後に行き着いたのがシアトルでした。
シアトルは田舎過ぎず、都会すぎず私にとっては非常に居心地がいい土地でした。また、短大時代の専攻が英米文学。英語の勉強のため映画「めぐり逢えたら」を100回以上見ていた。この映画の設定は実はシアトルとNYの遠距離恋愛。もしかしたら「シアトル」が潜在意識下にもあったのかも!日本のアルバイトでシアトルの大学の学費を稼いでは大学に戻り、晴れて卒業をしたのは27歳のときでした。

アメリカ社会のビジネスはとにかくカジュアル!

アメリカで社会に出てびっくりしたのがビジネスの違い。とにかく独立して働いている人が多いこと。ゼロ円起業ができること。米国の経済環境も大きく影響しているんじゃないでしょうか。しかし、日本と違うことで一番驚いたのがビジネススタイルのカジュアルさです。仕事をしながらガムを噛んだり、ヒールではなく裸足で仕事をしたり、また敬語を勉強する必要は特になく、上司ともファーストネームで呼び合う。日本では全く通用しないことばかりでした。ベンチャーキャピタルで3年ほど働き2006年に独立、現在はグリーンカード申請中です。
私は独立したら女性支援をしようと昔から決めていました。自分のように女性として活躍する場を提供したい。まだまだ女性に不利な日本の社会を見て、優れた日本人女性を海外に出したいと感じ、アメリカでの事業拡大を目指す女性を支援するための事業をスタートさせたんです。具体的には、資金調達からマーケティング、技術者や発明家とのコミュニケーションの仲介、ベンチャーキャピタルの英語版・日本語版の企画書作成、弁護士の紹介などをおこなっています。クライアントは、環境関連の会社が非常に多い。電子スクーターメーカーのアジア進出の支援もしています。イベントプランニングの認定資格も取得しているので法人パーティから同性愛者(ゲイ)の誕生会も企画しています。

国際女性起業家向けイベントを開催!

以前から、日本人の女性起業家をアメリカに迎えて支援を行う企画は盛んでした。ですが、私はただ呼び込みするだけではもったいない、海外事業拡大を更に効率的に実行させるためセミナーからさらに実践に移せる企画がないかと思いイベントを練っていました。その想いが実現したのが今回の国際トレードショーです。
第一回女性起業家国際トレードショー」は国際市場に拡大を目指す起業家女性のために企画されたイベントです。ビジネス構造や経営など国際ビジネスセミナーやアイデア交換交流会、さらに国際トレードショーも開催されます。グローバルに事業展開を目指す女性起業家が一同に集結し海外ネットワークの振興を促進します。今後の展開としてアジアなどにも展開を予定しています。
シアトルはビジネス拠点としても利点が多い。シアトルへは日本から約8時間と非常に近く、東京のように都会過ぎず、田舎過ぎずでコストもNYやロスに比べて安い。多様な人種の方が暮らしていて、差別も少ない。アジア系の女性には非常に住みやすい街です。さらに、シアトルは貿易拠点であり、優良企業も多数あります。三井・三菱銀行・丸紅・伊藤忠・イトーヨーカドーなどの日本の大手拠点もありますし、マイクロソフト・Amazon、コストコ・リアルネットワークの本拠地です。アメリカへの進出拠点にするには適当な場所だと思います。

キーワードは、グローバル展開・女性・エコで協力団体も!今回のイベントでは、多くの協力団体の支援を頂いています。

会場のコロンビアタワークラブは高級会員制ビジネスクラブで、シアトルで一番高いビルの最上階(75階と76階)にあります。毎日のようにあらゆるビジネスイベントが開催され、豪華なダイニングルームが揃っており、最上級クラスのサービスが受けられます。私もメンバー会員になっているのですが、シアトルを代表する会社が属しているのでコネクションを見つけるのに役立っています。協賛も多くの企業からいただいています。会場のコロンビアタワークラブの他、シアトルのダウンタウン中央に位置する4つ星ホテルのホテルモナコやビンテージパークホテル、シアトル商工会、またウェブガールズインターナショナルは会員数3万人のビジネスウーマンネットワーク組織です。その他の協賛企業としてチャペルワング国際法律事務所、ワシントン国際法律事務所等からもご協力いただいております。
また、「日本の環境問題への取り組みを世界へ発信しよう」と、女性社長.net・ジャパンポートLLPの協力を得、アーティストのMireyHIROKI(ミレイヒロキ)氏とのコラボレーションの企画も決定しました。ミレイヒロキ氏が環境問題にアート視点から取り組む「100UMBRELLAS」プロジェクトは、国内ではイベントとして各メディアにて紹介されていますが、これが初の海外進出になります。これに合わせて、女性経営者達の環境問題に対する姿勢をアメリカに発信できればと考えています。イベントの中で国際起業家アワードも設ける予定です。今後も女性社長.netさんとともに日米を盛り上げたいと思います。