fbpx

女性社長.net

  • メール
  • facebook
  • twitter
  • Ameba

限定情報をメルマガで定期入手!

女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

2児の母が、神戸を駆け巡る!
Interview vol.28

2児の母が、神戸を駆け巡る!

株式会社 be love company 西 洋子さん

http://www.lovekobe.jp/

神戸生まれ、神戸育ち。 1996年、株式会社リクルートに入社し、「Hot Pepper」(元「サンロクマル」)の営業ウーマンとなる。全国トップの成績をあげ、通期MVPを3期連続受賞するなど、営業として活躍。 2006年に独立、株式会社be love companyを設立。

2児の母が、神戸を駆け巡る!

神戸を地盤に働き続けた株式会社be love companyの 西さん。現在は、「ラブ神戸」という地元女性向けポータルサイトを運営中。他のサイトにない地元らしさを打ち出して注目を集める背景には、彼女を支える裏打ちされた経験があった。2児の母としてキャリアを積み独立に至るまでに影響を受けたこと、さらに起業から今後の展望について伺った。

パートの延長で入社したリクルートで、ハングリーに過ごした10年。

私には若い頃に人生プランがありました。結婚して出産、その後は専業主婦として子育てに専念し、子どもが3歳くらいになって仕事に復帰することが理想でした。95年のそんなある日に阪神大震災が。私の住んでいた地域は、全壊した家も多くとても大変でしたね。母も震災をきっかけに病気に。結婚後2人の子供に恵まれて5年ほど。人生プラン通りそろそろ仕事復帰を考え、効率よく働ける職場を探しました。ですが子供が小学校低学年にあがっても家庭も大事。また1人は障害を持っていたので時間は効率よく働きたいと考えていました。そこで惹かれた求人広告がリクルートの「週25時間で好きなときに働ける」というもの。現在のホットペッパーの前身「サンロクマル」の立ち上げメンバーで歩合制の契約スタッフでした。
ところが入社してみると大変。創刊号の立ち上げですから(笑)。今ではホットペッパーは全国的に有名な媒体になりましたが、当時はフリーペーパーがまだほとんど無い時代。実績がない為、掲載してもらうのは大変でした。ただ、歩合制だったのでやりがいはありましたね。腰掛けのつもりが家計をしっかり担えるくらい稼げて。結果的に離婚も(笑)。創刊からホットペッパーへのリニューアルを経て10年近くリクルートにお世話になりました。

リクルートの役員に仕事の真髄を学ぶ。

リクルートにいた10年間では、事業部のトップ交代による方針変更も経験しました。特にサンロクマルから全国をホットペッパーブランドで統一させた時は大きな変化でしたね。それまで神戸の地元で作っていたのですが東京から方針が降りてくるんです。変化には戸惑いました。自分が中心に持っていたお客様は美容系のサロン中心。事業部は飲食店にシフトをした時期です。しかも全国のホットペッパーの営業たちと競うことにもなりました。負けず嫌いなので燃えましたね(笑)。とにかく件数を集めて頑張りました。会社の方針に沿ってとにかく頑張ろうと走った日々です。正直、不平不満を言って愚痴を言っている時間はありませんでした。もちろんお客様のことは自分がちゃんと知っているので、上司に改善点については率先して伝え神戸版で融通が利く部分は対応してもらっていました。
ある時、頑張った自信があるのに成果を認められず怒りがこみ上げ、東京にいる事業のトップにクレームのメールを入れたことがあるんです。そうしたら次の日にすぐ電話を頂戴し、神戸まで飛んで来てくれました。本当にびっくりしましたね。この人の下であれば頑張れる、そう思い、それから全国で1500人くらいいた営業の中で通期MVPを3年間とり続けました。

お願い営業はしない!が私のスタイル。ある講演の出会いがきっかけで独立。

私は、お願い営業をしません。とにかくお客様に「西さんとやりたい」と言っていただくまで、契約をしません。一度、月末の営業争いでお願い営業をしたことがあるんですが、やはりその後あまり上手くいきませんでした。今もそのスタイルは続けています。
10年働いた2005年ごろから、「方針を出す側」になりたい。「社長になりたい」と考えるようになりました。とりあえず、女性の異業種交流会で開業支援のプチセミナーに足を運んでみました。講演者の吉田さんを面白い方だと直感で思ったんです。とにかく印象を残したいと思って、「どんな女性が独立して活躍できますか?」と質問。吉田さんの答えは「とことん明るく、前向きに。そして結婚して、子供を産み、旦那と別れること(笑)」と。それは実は正に私のことでした。思わず「それ、私です」と手を上げてアピール。お陰で吉田さんに気に入っていただき、いろんな方をご紹介いただきました。これが実際に独立につながりました。神戸向けウェブサービス立ち上げを検討している会社に、「私なら女性向けの神戸の地元情報ブログポータルで展開する」と想いを伝えOKをいただきました。決まってすぐリクルートに退職届を出し、2ヵ月後にはサイトがスタートしました。

「ラブ神戸」が支持される理由。地域密着型のウェブサイト。

神戸は比較的、飲食店でも個人店が多いんです。弊社が運営する「ラブ神戸」は神戸のお店と神戸に住む女性が中心となった地域密着型のブログ。お店は現在200件ほど掲載があり、ブログで各店が情報発信。サイトの強みは、各店の人柄が見え即効性のある情報が強みです。店長さんによっては、あえて店の話をせずプライベートを伝えている方もいます。お客様は、店長の人柄からでもお店を選ぶことができます。また、情報もとにかく新しい。「今日は、良いブリが入った」というブログをご覧になって来店される方もいます(笑)。お店のコンサルティングを行ったり販促のお手伝いもしています。またブログサービスだけでなく、地域交流、お店同士の交流会なんかも開催してるんです。神戸は震災後、若手のベンチャー社長が増えました。「人生なにがあるか分からないから、好きなことをやろう」という気概にあふれた方が神戸にはたくさんいます。なので、地域内でのコラボレーションも増えています。
今後の展開としては、「ラブ神戸」の成功事例をパッケージ化すること。ローカルでの交流をテーマに、神戸だけでなく他の地域でも同様のことができると考えています。是非、全国展開をこのビジネスで図っていきたいです。