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女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

宝塚出身の女性社長は華麗なる努力家
Interview vol.22

宝塚出身の女性社長は華麗なる努力家

株式会社トップチャンネル 阿部 かな子さん

http://www.top-ch.com/

宮城県仙台市出身。宝塚歌劇団に4年間所属。 退団後も舞台を中心にドラマ・映画などに出演し、女優として活動する。その傍ら、2007年2月、株式会社トップチャンネルを設立。放送業界で培った経験を活かし、インターネット放送の番組やCMなどの映像制作を行う。現在は自社インターネット放送局の立ち上げを構想中。

宝塚出身の女性社長は華麗なる努力家

年末に、東京は笹塚から田町まで業容拡大でオフィス移転を果たした、設立2年目に入る株式会社トップチャンネルの阿部社長。幼少から夢を追って宝塚歌劇団の団員として活躍した異色の経験を持つ。そんな表舞台に立っている女優業と平行して行う会社設立から運営までに至る道を詳しく聞いてきた。

「夢」があればなんでも乗り越えられる

仙台で生まれ、小学校から女子校育ちの世間知らず、パパっ子の子供でした。小学生時代はバレエを習い、中学に入学してバレエで培った体の柔らかさを活かそうと選んだのが演劇部。舞台や芝居にはまって、仙台で大きな舞台があると聞いては見に行っていました。そこで出会ったのが劇団四季。とにかく「すばらしい!」と思って。父に「劇団四季に入りたい!」と話したら即反対。男性もいるからだめだ、と。
次に出会ったのが宝塚です。ベルサイユのバラの公演を見て、その華やかさに魅了されました。しかも女性ばかり!女性ばかりなら大丈夫だろうと「宝塚に入りたい」と父を説得したんです。しかし父から出された条件は、学校での成績が5番以内。学業との両立ができなければ駄目だと。宝塚の倍率は30倍近くあり入学の保証も特にありませんでした。父の条件をクリアするため猛勉強をして、宝塚歌劇団への入団試験を受ける権利を得ました。1年後、28倍もあった宝塚の入団試験に合格をしたのが15歳のころ。試験が難しいとか、その後の厳しさについては、まったく考えていませんでした。とにかくあの「華やかな舞台に立ちたい!」という夢だけで必死で頑張れたんですね。入団後の1年は本当に厳しい生活でしたが、夢と希望があれば乗り越えられる、というのが私の支えです。

宝塚時代で叩き込まれた精神力と生涯の仲間

宝塚音楽学校入学後の生活で学んだのは、夢に向かって努力を継続することと、仲間との一致団結。宝塚音楽学校の1年目は予科生といいます。1学年は50名弱。毎朝5時起きで授業が始まる9時までは、学校のレッスン場の掃除。レッスン場はみんなの大事な場所。激しいけいこをする場なので毎日の掃除が予科生の大事な仕事です。膝をついての床の雑巾がけは当たり前。床の溝のささくれをやすりにかけたり、筆で間のごみをとったり、ピアノの指紋をふきとったり。毎日毎日です。少しでも汚れが残っていると連帯責任で掃除はやりなおし。朝の掃除だけでぐったりしていました。そして授業ではお茶、ダンス、など。しかし宝塚音楽学校は実力主義の世界です。下駄箱も机もロッカーもすべて成績順。疲れていても個人レッスンに励んで頑張りました。
仲間はライバルでもありますが、厳しい環境を耐え抜く同士です。助け合いを学びました。親の反対を押し切って入学した私は、もちろん親に愚痴を言ったらすぐ連れ戻されるので、頑張っている仲間が特に支えとなりました。抜擢された仲間がいても、良さを認めることが大事。自分は自分で嫉妬したりする暇があったら自分を磨くことが先決です。前向きな気持ちと些細なことにくよくよしない強さをこの時期に学びました。

寿退団から自立して女優・起業へ

入団後、4年ほど舞台で活躍して楽しかったのですが父の病気をきっかけに退団しました。特に未練はなかったです。父を安心させるため、許婚と結婚をしました。セレブな専業主婦時代を10年ほどすごし結婚生活に終止符を打ち、また新たなチャレンジが始まりました。30歳を過ぎてから、初めての社会経験だったんです。まずは自分ができることから。ということで。宝塚時代の経験を活かしてメイクの先生をやったり、宝塚OG公演に出演したり。ブライダルカウンセラーなど新たな分野もチャレンジしました。その後、女優業などを続けているうちに、多くのファンの方々が応援してくださったんです。なにかファンの方々に恩返しができないか。ということで俳優仲間とプランを練っていました。たまたまインターネット放送局での番組制作の話しが持ち上がり、これはファンの方々に恩返しができるチャンスだと思い俳優仲間とトップチャンネルを設立したのが2007年。事業はインターネット放送局で放映する番組やCM制作が仕事です。企業の事業・商品紹介番組を中心に制作しています。ファンの方々の中には、企業経営をされている方も多く「お役に立てるのではないか」と。インターネット放送局からの番組制作のお話しが出た段階で事業化をした次第です。

新たなインターネット放送局の開局へ

現在は、インターネット放送局でもメガサイトの「あっ!とおどろく放送局」の中で、「ザ・プロジェクト日本~企業NOW~」の番組を制作しています。会社のPRや販促に役立つ映像制作をインターネット放送局とコラボレーションすることで多くの方に視聴していただけています。しかも安価で制作を行うことが可能です。通常映像制作の4分の1以下じゃないでしょうか。また、映像の2次利用がしやすいことが特徴です。メールに軽いファイルを添付するだけで世界中のお客様にご覧頂くことが可能です。PV制作をさせていただたいた企業さまには非常に評判がよくご紹介を頂くことが非常に多い。約1年で100社近くの取材をさせていただきました。商材用、採用活動向けDVD、パーディー・イベントの撮影からCM制作まで幅広く行っています。是非、今後女性社長.netの会員企業さん用にも一緒にプランを立てていきたいと思っています。
また、今後自社運営のインターネット放送局にも着手していきます。より多くのバラエティ豊かなコンテンツを提供していきたいと考えております。映像制作やインターネット放送ならトップチャンネル、という認知を高めていきたいです。これまで多くの人に支えられてきた恩返しと宝塚時代以降で培った突破力で今後も頑張っていきます。