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女性社長インタビュー

業歴5年以上の方をメインに、会社員時代のキャリアや独自のアイデアを活かしているスタートアップの方まで。
企業の裏話や事業継続の秘訣などを伺っています。

内面の芯のある強さ、真の美しさ<br/>プリンセスなライフスタイルを提供
Interview vol.17

内面の芯のある強さ、真の美しさ
プリンセスなライフスタイルを提供

プリンセスワールドジャパン有限会社 八巻 佳子さん

http://www.princess-world.co.jp/

京都府出身、愛知県豊田市育ち。 高校卒業後、石油・ガス販売会社で経理として3年間。 後に父親が経営する建築会社に11年間勤務。 2004年、セレクトショップ「プリンセスハート」を開業する。

内面の芯のある強さ、真の美しさ。プリンセスなライフスタイルを提供

プリンセスになるための総合サロンを展開するプリンセスワールドジャパンの八巻さん。直営店の立地は名古屋から約1時間半の愛知県は豊田市。周囲の環境を当たり前とせず、自分が信じた道のために努力を続ける八巻さん。そして、時間をかけて家族の協力を得ている姿は決して自分勝手でももちろんない。環境に不満を言うことなく、環境を変えていく力はまさにひとつの芯をもったプリンセスなのかもしれない。 見た目の華やかさではなく中身も備わってこそ「プリンセス」と語る八巻さん自身が目指す「プリンセス」像を聞いてきた。

「プリンセス」に憧れて自主研究に励んだ10代

私は京都生まれの愛知県豊田市育ち。豊田市はご存知のとおりトヨタ自動車のお膝元です。父は宮大工の棟梁なので小さい頃から自宅で目にするのはたくさんの木と職人の方々。その一方で、小さいころから憧れていたのは、英国のロイヤルファミリーやディズニーの華やかな世界でした。正直、「プリンセス」とは無縁。自分の日常とかけ離れた世界に憧れを持ち続けていました。そのギャップが私をハングリーにさせたのかもしれません。飽くなき探究心でプリンセス道を研究してきました。10代の頃はお金がなかったのでとにかく読書。そして20代はおけいこと勉強の日々。アロマ、テーブルマナー、着付け、お作法など。地元や名古屋はもちろんのこと、時には新幹線で東京、大阪、神戸まで足を運んでいました。
プリンセス道って知れば知るほど奥が深い。「プリンセス」と聞くと見た目の華やかさ、物質的な派手さをイメージするかもしれません。でも、私は一部の限られた人だけではなくすべての女性にプリンセスになる権利があると思っています。それは個性や長所をいかに活かし、芯のある強さを持っているかということでもあります。研究を重ねた若い頃が今のプリンセスワールドジャパンには活かされています。

自ら成功を手に入れるハングリーさに惹かれる

私が惹かれる人はとにかくハングリー精神が支える美しさ、真の美しさを持っていると思います。だから読んでいる本で、例えばマナーとは何か、というプリンセスに必要なものだけでなく、成功者の生き方について学ぶことも非常に勉強になります。成功者の話の中でもハングリーに生きている話が大好きです。素敵な洋服を妥協を許さず世の中に送り届けるフォクシーブティック創業者の前田義子さんの生き方は、まさに憧れです。あと、松田聖子さんにもすごく興味がありました。なぜあんなにバッシングを受けても自分のポリシーを貫けるのか。私も宮大工の家庭の中で逆境に負けずプリンセスになるためにハングリーでした。そんな共通点が魅力だったのかもしれません。豊田という町でいかに自分の思うとおりの人生が送れるか、それもハングリー精神が支えているのかもしれません。
豊田の町ではやはり多くの方がトヨタ自動車に関連する仕事をしています。トヨタはもちろん世界的企業ですからすばらしい面をたくさん持っています。ものづくりとして「無駄をはぶく」ことにかけても一流だと思います。でも、私が求める豊かさとはまたひとつ違います。だから、いつかトヨタさんとなんらかのコラボレーションをしたい!と思っています(笑)が、下請けの仕事ではなく自分のビジネスを立ち上げたいと思いました。コラボレーションできるくらいに成長したいです。

新しいスタートには必ず大きな壁が存在するもの

事業を始めるための家族の説得。店舗スタートにあたっての商品を集めること。そして現在の店舗を構えるまで。すべてのスタートには必ず壁が存在しました。
結婚5年目くらいから、私の野心を理解してもらうために2年の時間をかけ家族を説得。「フットワークが軽くて、自分でプランが立てられる奥さんなんだ」、と理解してもらうことが事業を始めるために大事。そして「お店をやってみていい?」と相談をしたんです。「どうせできるわけがない」と思っていたんじゃないでしょうか。しかし、まずは行動。
12.5坪のセレクトショップ「プリンセスハート」がスタートです。正直、最初はお店を商品で埋めるのも大変でした。最初600点ほどの商品を集めました。卸してくれる会社を見つけるのも大変。とにかく質の良いものを仕入れたいと熱意をもって営業をして回ったんです。ハンカチひとつでも変えてみたいと思える品物を。肌触りがよかったり、夢が持てる商品を集めれば、お店に来るだけでときめいたりわくわくすると思うんです。そんなお店を作ってきました。現在の店舗は一軒屋です。実はお店として稼動するまでに融資がなかなかおりなかったりと1年以上かかりましたが、現在は自宅兼店舗で運営してます。スタート前には必ず壁が存在します。情熱で乗り越えることを学んだ3年です。


「プリンセス」になるためのトータルサロンで一つ達成

現在は物販部門プリンセスハートだけでなく、プリンセスな家にするためのリフォーム「プリンセスプラン」を宮大工の父と組んで提案しています。またエステサロンも併設しました。プリンセスになるための総合トータルサロンです。お店だけなら各地にたくさんありますが、トータルでサポートしているところはおそらく全国で弊社だけではないでしょうか。
スタートしたときにとにかく3年は頑張ろうと走ってきました。3年が過ぎようとしている今は、あらためて自分で考える時間がほしいと思っています。女性社長とは、責任を自分でかぶること。精神力が必要です。世間に認められるよう持続させられる情熱が必要ですよね。いまでは、総合プリンセスサロンとして、遠くは宮城県や関西、東京からもお客様はいらっしゃいます。それが私の支えです。
プリンセスのようなグッズが手に入り、プリンセスになるためのエステが受けられ、プリンセスのように暮らせる家まで作れる、プリンセスなライフスタイルをいかに届けられるかを現在追求しています。
今後は、志のある人たちに私の考えや生きがいを伝えたり、本を出版したり、店舗経営を検討している方々へのコンサルティング業の展開を考えています。自分の経験から学んだことを皆さんに伝えながら、それをサービスとして提供していくことができるように、事業化に向けてチャレンジの日々です。