日本初進出の陶磁器ブランド
「FRANZ」を全国に
大学を卒業後、大手広告代理店に就職。マーケティング・プロモーション部を経験し退職。 その後、自分の目利きを活かして商品を仕入れ、好きなものに囲まれたお店を作りたいと決意。 雑貨店などでの約1年間の修業の後、2005年の春「代官山GRIS」を構えるに至る。
日本初進出の陶磁器ブランド「FRANZ」を全国に
9月18日より、銀座三越でFRANZコレクションを開催している代官山Grisのオーナーであり株式会社建研の代表である吉野さん。台湾発の個性的かつデコラティブでな食器「FRANZ」は、個性を表現するツールとして陶器好きな人のみならず多くの人に支持されており、大手百貨店での販売も続々と決まっている。また、代官山にて運営するアクセサリーショップでは、女性の個性を引き立たせるアクセサリーを多数販売している。そんな彼女は実は小売も仕入れも未経験だったという。開催中のFRANZコレクションの様子と、彼女のこれまでの軌跡、今後の展開をインタビューしてきた。
銀座三越での「FRANZコレクション」の様子
代官山で自分らしい商品を。そしてFranzとの出会い
アクセサリーはもともと好きだったんですが、個性的だけど上品、かつ価格が手ごろな商品がもっとあればいいのに。と思っていました。社会人を経て数年経つと個性を発信できるようになる。「大人の女性が自分の個性を表現できる商品」を集めよう、そんな商品を扱うならお店の場所は「代官山」で、と決めました。商品の仕入れが最初の仕事。ヨーロッパでは、世界のバイヤーが集まる展示会が年に数回開かれます。そこに商品を探しに行きました。
代官山にお店を構えたのは2005年の春です。会社を辞めてちょうど1年。ヨーロッパでの1回目の仕入れでアクセサリーとFRANZという食器に出会いました。FRANZは、本当に存在感のある商品。動物や花など自然の生物を立体的にあしらった陶器は、部屋にひとつあるだけで惹きつけられます。私が仕入れた商品にはそれぞれのブランドにファンがついていることも多いんです。FRANZは日本での独占輸入をさせてもらっています。商品を気に入ってくれた日本橋三越のバイヤーさんにまず展示販売イベントを2006年の10月にさせてもらい2週間で300万円以上の売上実績を残すことができました。FRANZの日本でのニーズを確信できましたね。9月18日から2週間は銀座三越でもイベントが行われます。この夏は地方でも仙台・福岡でのイベントにも出展し全国展開が進んでいます。より多くの方にFRANZにふれていただく機会が増えるのが今は楽しみです。
今後の展開
FRANZをより知ってもらうことはもちろんですが、アクセサリーも充実していきたいです。目標は、代官山で良質なものを扱っているお店を長く続けること。アクセサリーも一点一点の個性を大切に仕入れを行っているので雑誌でとりあげていただいたり、女性アーティストのプロモーションビデオの撮影に使っていただいたりしています。あそこにいけば自分の個性を表現したり服を引き立ててくれるアクセサリーが手に入る。そんなお店を目指しています。今は、FRANZを知ってもらうこと、良質な商品を仕入れ続けること、と大忙しですがこだわりを持ち続けて、大人の女性たちにずっと支持されるお店でありたいと思います。